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〔ネタバレあり〕「Mr.Children Hall Tour2016 虹」のライブレポです!

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ミスチルのライブに行くのは昨年の8月のドーム公演以来なので1年2ヶ月ぶりであった。福井公演は2009年と2013年のツアーにおいて「サンドーム福井」という会場で行ったので今回で3度目。僕はそのどちらも参戦したので、福井公演は毎回足を運んでいることになる。
これまでに彼らのライブには8回足を運んだが、そのどれもがアリーナ・ドーム・スタジアムのうちのどれかであったので、「ホール」という小さい会場でのライブは初めてだった。

ミスチルは、今年に入り「虹」というツアータイトルを掲げ全国のホールを回ってきた。ホールツアーをするのは1994年以来22年ぶりだという。MCでも触れていたが、今ホールツアーを行うのは「デビューして間もなくブレイクしたため、一気にアリーナクラスのツアーを行うようになり、ホールではあまりできなかったから、25周年を迎える前の今やりたい」といった意図があるからである。ホールで全国を回るということもあり、今ツアーで初めてライブする地もあったので、茨城公演を以て47都道府県を制覇した。彼らより7年デビューが遅いが8年前のツアーで全国制覇したポルノグラフィティといったホール公演をたくさんこなすアーティストを知っていると「今更全国制覇?」感も否めないが、アリーナ中心で行っているアーティストならやむを得ないだろう。やはりミスチルクラスになってしまうとアリーナ以上の規模でライブを行わなければならない状況にどうしてもなってしまう。

今ツアーは4月の山梨公演を皮切りに6月の日比谷音楽堂公演まで行われた通称“春ツアー”と9月の岩手公演から11月の鎌倉公演までの“秋ツアー”の2部に分かれていて、セットリストも春と秋では変わった。さらに、秋ツアーでは日替わりセトリも存在し、普段セトリ変更をしない彼らがこのようなことをしたことには大変驚いた。
メンバ編成は昨年のツアーの“メンバー+キーボードのSUNNY“に加え、Saxの山本拓夫、Trumpetのicchie、アコーディオンの小春の8人編成へと変わり、より”生音“へのこだわりを見せた。

次にセトリレポに入っていく。

1. おとぎ話
最初から新曲の披露。暗いステージで桜井が歌い始める。しんみりとした曲調であるものの、過激な歌詞が並ぶ。歌詞をしっかりと聴きながら曲の世界観に入り浸る。

2. 水上バス
ブルーの演出効果の中で、それに合うようなイントロが流れ出し、演奏される。ツアーで演奏されるのは7年ぶりで2回目なので、そこそこレアな曲。

3. Melody
ここで山本拓夫とicchieが登場。昨年のツアーでも披露されたが、そのとき、ブラスの音はRECのものが流されていたため、生音での披露は初。やはり生音のほうが迫力があると思いながら聴き入る。

4. You make me happy
昨年のアルバムに収録されながらもアルバムツアーでは披露されなかった。確かにこれはブラス隊なしでは演奏ができないので、今ツアーがもってこいのチャンスだったのだろう。この曲が演奏されたことにより会場が一気にジャズバーのようなアダルティな雰囲気に。

5. クラスメイト
待ってました!初期の隠れた名曲!ライブで披露されたのは15年ぶりだと思う。かなり好きな曲なので、春ツアーに引き続き演奏してくれたのはとても嬉しかった。これからもたまには初期のレアな曲も演奏してほしいものだ。前曲からこの曲への流れは秀逸すぎてとても印象に残っている。

6. PIANO MAN
全曲までの流れとは打って変わって、ここで少し激しめの演奏が流れる。ジャズテイストの曲で、ブラス隊がいるこのツアーだから演奏できる曲。「POPSAURUS2012」のデルモで見られた桜井のクネクネダンス?が披露される。

7. つよがり
今回はかなりアレンジが加えられていた。キーボードもだが、ストリングスに変わってブラスの音が入り、お洒落なアレンジだった。このアレンジも味が出ていてとても良かった。

8.Over
メンバーは一旦退場して桜井がアコギを持ち弾き語りをし始める。そこで始まったのがこの曲。恐らく、このときの歓声が1番大きかったのではないのだろうか。名曲と言われながらも、なかなかライブで披露されないのでホントに嬉しかった。1番が終わると曲に関するMCが始まった。歌詞の制作秘話などが明かされる。

9. Surrender
ギターの田原が登場し演奏が始まる。2013年のツアーでも披露され、そのときとほぼ同じアレンジであった。当時と同じく、サビで田原のコーラスが入る。

10.もっと
バンドメンバーが全員登場。歌詞中に出てくる「裸電球」がステージの上から無数に登場。この曲を演奏するのに相応しい雰囲気に。SAXとバンドの音が絶妙に絡まり合っていて素晴らしかった。

11.掌
ミスチルのライブ恒例のダークゾーンコーナー。メッセージ性が強いが故に、歌い方も訴えかけるような激しめな感じへと変わる。相変わらずの大サビカットでSUNNYとの掛け合いにて曲が終了する。

12.ランニングハイ
ここから一時的に盛り上がりコーナーへ。過去に、アリーナツアー・ドームツアーで披露されて、それぞれで味があったが、ホールにもピッタリだと感じた。9年ぶりの披露となったが、もっと頻繁に披露してほしい。

13.PADDLE
「フェスではよく歌われるのにツアーでは歌わないよなあ」と思っていた矢先に披露。僕も含めた観客みんなのテンションがここで最高潮に。フェス向けではあるものの、普通にツアーの盛り上げコーナー向けでもっと披露してもいいとは思うものの、そこで敢えて歌わないのがミスチルらしいというか...

14.終末のコンフィデンスソング
ブラス音がよく聴こえるが、ブラス生音でのライブ披露は初めて。前回、この曲が披露されたツアーでは小林武史のピアノ音が暴走していたため、現編成での演奏はある意味新鮮。この曲をチョイスしてくるあたり今ツアーならではという感じも。余談であるが、この曲は初めてミスチルのライブに行ったときの1曲目であった。

15.血の管
前曲までの流れから一転、ステージが暗転し、曲が始まる。春ツアーで披露されていたが、まさかこれがセトリに残されるとは予想外であった。山本拓夫によるフルートがいい味を出していたと思う。恐らく二度とライブでは聴けないだろうという選曲であった。

16.こころ
ここで新曲の披露。そういえば、この曲の歌詞が書かれた紙を入場の際に貰った。「おとぎ話」と同様ゆったりめの曲調である。正直、あまり印象に残っていない。

17.進化論
昨年のツアーにあった曲前のSEはなく、MCから曲の流れ。改めて曲の良さを噛み締めながら聴き入る。ここの枠は「旅立ちの唄」との日替わりだったみたいだが、そっちを聴いてみたかった気もする。

18.東京
大好きな曲。歌詞がホントに良い。聴けて嬉しかった。しかし、かなりブラスアレンジが加えられ、原曲のアレンジの良さが殺されてしまっていたのが多少残念な点であるが、こういった実験的なことをするのが今ツアーの醍醐味であるので、しっかりと耳を傾ける。

19.足音~Be Strong
安定の1曲。力強いし、今のミスチルには欠かせない曲である。やはり、この曲は良い。

20.通り雨
感無量。この曲はトップレベルで好きな曲にも関わらずアルバムツアーでは歌われなかった。ライブでは9年前のフェスで1回披露されたのみ。それも映像化されず...そういった経緯もあって、このチョイスはホントに嬉しかった。このキラキラ感はツアーにも相応しく、必要不可欠なのであったと感じた。途中で小春もコーラスで入り、美しいハーモニーが繰り広げられた。さらに、2番の最初を鈴木が歌い、笑いをとる場面も。ここはある意味1番印象に残っている部分かも。

21.虹の彼方へ
タイトルからして、この曲は歌われるべき曲であり、ツアーのハイライト的な存在であった。ドラムとキーボード以外のメンバーはみんな間奏で前の方に出てきて最高の盛り上がりになる。途中、山本拓夫のマイクトラブルがありながらも、最終的に無事に演奏を終わらせることができた。

EN1.名もなき歌
最高に盛り上がる大ヒット曲の登場。よく考えれば、この曲をライブで聴くのは5年ぶりだった。

EN2.Tomorrow never knows
大ヒット曲2連発。これも盛り上がるなあ...

EN3.ヒカリノアトリエ
朝の連ドラでお馴染みの曲。ドラマを見ているわけではないので、あまり聴いたことはなかった。スタジオでもこのツアーのバンドメンバーでレコーディングされていて、まさに「虹」を象徴するような心地よい曲となっていた。どこか「通り雨」っぽさもある爽やかな雰囲気。

EN4.僕らの音
べストに入っているものの、ツアーでの披露は11年ぶり。好きな曲だったので嬉しい選曲であった。秋ツア―のラストに相応しい曲。心地よい終わらせ方を見せてくれた。会場によっては「空風の帰り道」を披露していたみたいだが、そちらもよい選曲だと思う。


僕は、このライブを前から3列目というものすごく近い距離で見たため、まるでライブハウスにいるような感覚で参戦でき、とても興奮した。
ライブ自体は、“盛り上げる“ことより”聞かせる“ことを重視していたため、これまでとは違ったタイプのライブとなった。いつもと違った側面からバンドを見ることができ、とても貴重な経験ができたと感じた。こういった実験的なライブを行うことができたのもプロデューサーから離れ、セルフプロデュースするようになったからこそだと思う。
セットリストに関しても、コアなファン向けとなっていたという点がとても嬉しかった。さらに、多くの曲でアレンジが加えられていたのが特徴。こういった面白い要素が含まれていたという点で、今回のライブはある意味今までで最高のものになったと思う。個人的には、春ツアーでのみ披露された「傘の下の君に告ぐ」「マシンガンをぶっ放せ」「妄想満月」といったレア曲も聴いてみたかったので、春秋両方とも映像化を強く希望している。
デビュー25周年を目前に控えた今年にこのような実験ライブをしたことにより、彼らの次のステージが気になってやまない。既に、次のホールツアーの日程も発表されているので、その後はどのような活動を行うのか、とても注目すべき点である。25周年を迎えるミスチルが次にどのような“足音”を鳴らすのか、ファンとしてとても楽しみである。