2016年個人的アルバムランキング

年末も近づき寒くなってきましたね。カレンダーが残り1枚になると1年が終わることを強く実感します。今年をプライベート面で振り返ってみるとたくさんのことがありました。音楽垢で振り返ってみてもたくさんのことがありました。昨年の11月に垢を作り、今年に入って活性化させてきました。そのTwitter活動において、1番理想的な垢にするために形を変え今に至ります。垢では、たくさんの方と情報交換をしてきましたが、中には音楽好きなフォロワーさんからたくさんの刺激を受けたおかげで、今年は今まで以上にたくさんの音楽に出会うことができました。その結果、このようなランキングを作ることができるまでになりました(まだまだ未熟ですが)。
このランキングは、2015年12月から2016年11月の間にリリースされたアルバムで聴いたものから、個人的に良いと思った作品TOP10を紹介し、プチコメントを記載したものです。アーティスト贔屓は一切せず、良いと思った順に並べました。


10位 藤巻亮太『日日是好日』(2016/3/23)
ソロにおける2枚目のフルアルバム。前作のロックサウンドが強かった作風から一転し、解放された牧歌的な曲が並ぶ新境地の作品。全体的にバラツキがなく、まとまっていて、とても落ち着きがある作品となっている。個人的に、タイトルチューンの「日日是好日」は大名曲だと思っている。

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9位 back number『シャンデリア』(2015/12/9)
この作品で初めてback numberに触れたが、なかなかの好感触。数曲で小林武史の介入があるものの、多彩さもある良作であった。どの曲も聴きやすかった。

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8位 BUMP OF CHIKEN『Butterflies』(2016/2/10)
電子音が入った曲もあるため、最初は問題作と思っていたが、しっかり聴いていくといつものBUMPらしい曲が並んでいる。ただ、バンド感は前作に比べたら薄れている。先行リリースされていた曲が半分くらいを占めているが、不思議とアルバムに溶け込んでいるため、バラバラな印象はない。普通に期待できるアルバムといったところか。全体的に良メロの曲が並ぶ。

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7位 コブクロ『TIMELESS WORLD』(2016/6/15)
2005年のブレイク以降は大作志向&大々的にストリングスを導入するなどといった雰囲気があったが、前作くらいから大作志向の曲が減り、今作では大作志向だけではなくストリングス導入曲が減った。前作はバラード風な曲で占められていたものの、今作はロック系、アップテンポ系、EDM系といった要素が加わり、バラエティに富んだ革新的な作風となり、非常に完成度が高くて面白いアルバムであった。これといったインパクトがある曲はなかったものの、トータル的に見て完成度が高かったと思う。

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6位 平井堅『THE STILL LIFE』(2016/7/6)
オリジナルアルバムの発売が5年ぶりということもあり、半ベスト的なアルバムになってしまったが、不思議と統一感を感じられる一作となった。ポップ要素や昔のR&B要素がうまいこと織り交ぜられている上に、若手バンドのメンバーをバック演奏に取り入れたりと新しい要素も含んでいて、新たな風も吹かせている。期待以上の作品だった。

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5位 RADWIMPS『人間開花』(2016/11/23)
映画「君の名は。」の影響で国民的に名が知られるようになった直後のアルバムであるものの、「君の名は。」関連曲のようなキラキラした雰囲気ばかりではなく、今までのRADっぽさも見せ、期待を上回る作風に仕上がっていた。前2作のどこか閉鎖的な雰囲気とはうって変わって開放的な雰囲気となっていて、まさに「第2のデビューアルバム」と断言できると思う。過去のアルバムに比べたらパンチが弱かったかもしれないが、良いアルバムであることは間違いない。

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4位 スピッツ『醒めない』(2016/7/27)
今作も亀田誠治プロデュースで相変わらずの安定路線であるものの、いつもよりロックサウンドの要素が強めで、グルーヴ感も増していて、期待以上の作品になっていたと思う。このランキングの作品の中で聴いた回数が1番多かったにもかかわらず4位という位置にいるのは、「みなと」と「雪風」といった先行シングルが全体のバランスを崩していたように感じたからかもしれない(この件に関しては先日のブログで肯定的に書いていたものの、改めて聴いてみるとそう感じた)。”名盤”とまではいかないものの、いつも以上に中毒性のあるアルバムであったということは断言できる。

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3位 Perfume『COSMIC EXPLORER』(2016/4/6)
『GAME』や『JPN』で見せた「歌モノ重視」と『⊿』や『LEVEL3』で見せた「サウンド重視」な雰囲気をうまいこと融合させた絶妙な作品となっていて、集大成的なアルバムだと思っている。既存曲が半分以上収録されているが、ミックスを変えているためアルバム全体にバラツキがなく、統一感がある。アルバム全体の流れがとても良いと感じている。確かな”名盤”であると思う。

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2位 宇多田ヒカル『Fantome』(2016/9/28)
5年半ぶりの新作で、オリジナルアルバムは8年半ぶりであったが、相変わらずの高クオリティの作品を提示した。以前のR&B路線とはうって変わって落ち着きのある曲が増え、深みのアルバムとなった。落ち着いた作風の曲が並ぶ中、椎名林檎とのコラボレーション曲を入れたり「忘却」のようなダークさを前面に出した曲を入れたりしている点は注目すべき点である。現代の音楽シーンへのアンチテーゼのように1種売りで発売されたという点も興味深い。「派手さはないが、本当に音楽で勝負している」と強く感じさせられたのであった。

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1位 星野源『YELLOW DANCER』(2015/12/2)
迷いなく1位。ブラックミュージックテイストとダンスミュージックのテイストを盛り込んだ傑作アルバムだと思う。こういったタイプの音楽性で一般浸透させたような曲は日本にはなかったような気がするのでとても新鮮な気もする。ノリのいい曲を冒頭3曲にもってきて一気にアルバムの世界に誘い込む構成も素晴らしい。一部の曲では昔のようなアコースティックで落ち着いた曲も入れているのも特徴。最後までお洒落で大人っぽいサウンドが展開されている名盤。

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今年はたくさんの音楽に出会えたということからこのようなアルバムランキングを作ることができました。これは音楽垢を作り、たくさんの音楽好きなフォロワーさんのツイートを見た影響であると思っています。お世話になり、そして、絡んでくださった方には感謝の言葉が尽きません。
今年のアルバムをランキングで眺めてみましたが、ホントに素晴らしい作品が並び、「当たり年」だったと思います(肩身が狭かった昨年の自分は、「今年はB’zミスチルとサザンという日本の3大アーティストがアルバムを出すという奇跡の1年だったから、来年はもう楽しみはスピッツくらいしかない」と思っていました)。特にTOP3は大変クオリティーが高かったと感じます。4位のスピッツも例年に比べて完成度が高い曲が並んだアルバムでしたし、5~10位も甲乙つけ難い作品群でした。
さて、来年はどのような作品が発売されるでしょうか。12月と1月リリース分はフジファブリック槇原敬之とワンオクのニューアルバムに大きな期待を抱いています。来年は、桑田佳祐サカナクション星野源、ドリカム、スキマスイッチポルノグラフィティ辺りのアーティストのアルバム発売を期待しています。デビュー25周年を迎えるミスチルにもリリースしてほしいという願望もあります。
来年も良い作品に出会えることを願いつつこの記事を締めさせていただきます。